節約と資産運用を考えるブログ

将来のために、節約と資産運用をはじめました。 まだまだ勉強中ですので、誤った情報があると思いますので、ご注意ください。

株を売買するとき、ネット証券を利用しています。
そのネット証券自体も株式会社であり、上場している場合があります。

この記事でご紹介する松井証券も、ネット証券の会社です。
2018年6月15日時点では、株価1,056円に対して、配当金が44円。
計算すると、配当利回りが4.16%と高くなっています。


「貯金から投資へ」という流れは政府も進めていますので、証券会社の利用者は増えていくと考えています。
この流れにのることができれば、配当金も増加していくかもしれません。
松井証券の財務データを見て、現状を確認してみましょう。


1.PLデータ

まずは、PLデータです。
松井証券PL

売上高・利益ともに、2017年3月までは減少傾向です。
2018年3月決算では少し回復しましたが、2016年3月決算よりも低い水準です。



2.配当データ

次に、配当データです。
松井証券配当

配当金は増加と減少を繰り返しており、2018年3月決算では44円です。
配当性向は上昇傾向となっており、80%を超えております。


松井証券の「2018年3月期決算報告資料」によると、配当政策の基本方針が下記の2点です。
  1. 配当性向:60%以上100%以下
  2. 純資産配当率(DOE):8%以上
純資産配当率は下記のように計算されます。

純資産配当率(DOE)=1株当たり配当金÷((期首1株当たり純資産+期末1株当たり純資産)÷2)

2018年3月決算の純資産配当率を計算すると、11.7%です。


ちなみに、配当性向が60%だと、配当金は30円。
純資産配当率が8%だと、配当金は30円です。
つまり、最低基準よりも11円多く配当してくれています。
逆を言えば、11円ならば減配する可能性があります。


上記の配当政策に基づけば、純利益・純資産が増加すれば、配当金の最低ラインも増加していきます。
やはり、売上高や売上利益の増加が必須です。


3.BSデータ

次に、BSデータです。
松井証券BS

総資産は2017年3月決算以降、増加しています。
総資産に比べて、純資産は低く、株主資本比率も10%台です。
株主資本比率の低さは、金融業界では共通した特徴なので、特別心配する点ではないと思います。


4.CFデータ

次に、CFデータです。
松井証券CF

投資CFはほとんどゼロ。
営業CFと財務CFはプラスになったり、マイナスになったり、変動が激しいです。
2018年3月決算では、財務CFが大きくプラスになっていますが、短期借入金が原因です。
「財務活動によるキャッシュ・フローは、519億8百万円のプラス(前事業年度は、102億69百万円のマイナス)となりました。これは、短期借入金の純増加が主な要因です。

「平成30年3月期 決算短信」、3ページより引用。


5.まとめ

売上高と利益が減少傾向なのが、心配な点です。
2018年3月決算では増加しておりますので、2019年3月決算でさらに増加するかに注目です。

配当金は増加したり、減少したりを繰り返しています。
2018年3月決算では、配当政策の方針よりも11円多く配当しており、配当利回りは4.16%と高くなっています。
基本方針よりも多く配当してくれているだけに、今後、配当金が減少する可能性もあります。

やはり、売上高と売上利益の推移が増加していくかを見ていく必要があります。



皆様は奨学金を借りていましたか?
私も学生の時に、日本学生支援機構(昔の育英会)から借りていました。

合計302万4千円。

月々14,823円の204回払です。
204回払というと17年間。
完済時には40代ですね。



毎月の返済は固定費なので、何とか節約する方法はないかと調べていました。
そしたら、「報奨金」という制度を見つけました。



1.報奨金とは?

奨学金には、繰上返還という期日前に返還をする制度があります。
一定の条件を満たしている場合、繰上返還をすることで報奨金を受け取ることができます。

報奨金を受け取るための条件は、次の通りです。
  • 第一種奨学金(無利子)を借りていた。
  • 平成16年度(2004年度)までに貸与開始している。
  • 最終返還期日の4年以上前に全額繰上返還している。

例えば、2001年4月に大学入学し、2005年4月から返還を開始した人の例で見てみましょう。
奨学金返済

この人の場合、2004年度までに貸与を開始しているため、2つ目の条件をクリアしています。
もし2018年3月までに全額繰上返還をしたならば、3つ目の条件をクリアするので、報奨金対象となります。


2.どのくらいお得?

報奨金制度は、奨学金貸与が開始した年度によって、異なります。
報奨金制度

1999年度以前に貸与開始となった方は、全額繰上返還額の10%です。
もし200万円を全額繰上返還した場合、20万円が報奨金としてもらえます。


私は216万円を全額繰上返還したとき、5%に該当しました。
そのため、約10万円の報奨金を受け取りました。

216万円を銀行預金していても、200円程度の利子しかもらえません。
そのことを考えると、同じお金で10万円もらえるのはお得です。


3.報奨金よりもお得な運用は?

私は216万円を全額繰上返済し、10万円を受け取りました。
しかし、216万円を返還に使うと、当然別の用途には使えなくなります。

216万円の使い方として、もっとお得な方法はなかったでしょうか?

例えば、216万円で株を購入し、230万円で売却できたら、14万円の利益になります。
つまり、繰上返還をして報奨金10万円をもらうよりも、お得な使い方です。



私は全額繰上返還を選択しましたが、今さらながら、別のお得な方法もあったかなと思います。
  • 配当利回り5%以上の株を買う。→5%はあまりないので、現実的でない。
  • 配当利回り3%の株を買い、2年間配当をもらう。→2年間で約13万円の配当が期待できます。
  • 配当利回り2%の株を買い、3年間配当をもらう。→3年間で約13万円の配当が期待できます。
5%の配当はあまりないので現実的ではないですが、下の2つは現実的です。
もちろん株価が値下がりするリスクはありますので、13万円の配当を得たが、20万円値下がりしたという事態も起こります。


その点、報奨金は確実に10万円がもらえるので、資産運用としては堅実な方法と言えます。

報奨金制度を利用する際は、「お金をどう使うと得するか?」という資産運用の考え方が必要です。
報奨金制度を利用できる方はご検討ください。


日本の大手自動車メーカーである日産自動車。
2018年6月13日時点では、株価1,104.5円に対して、配当金が57円。
計算すると、配当利回りが5.16%とかなり高くなっています。

インカムゲイン狙いの資産運用では、配当利回りの高さは一番の注目点です。
しかし、投資においしい話はなかなかありません。
「配当利回りが高いということは、何か不安な点があるのでは?」と考えてしまします。

ということで、日産自動車の財務データを見ていきます。
果たして、高い配当利回りに飛びついてもの良さそうでしょうか・・・?


1.PLデータ

まずは、PLデータです。
日産自動車PL

売上高は増加傾向でしたが、2017年3月決算以降は伸び悩んでいます。
営業利益と経常利益は、売上高と同じような動きをしています。
しかし、純利益は増加を続けています。

2018年3月決算に純利益が増加しているのは、法人税等の減少が要因のようです。
「親会社株主に帰属する当期純利益は7,469億円となり、米国税制改革法による法人税等の減少により、前年度に対して834億円(12.6%)の増益となりました。」
「平成30年3月期 決算短信」、2ページより引用。
2017年3月決算に純利益が増加しているのは、「関係会社株式売却益」が111,502百万円計上されている
ことが要因のようです。


2018年3月決算も、2017年3月決算も、特殊要因による純利益の増加です。
利益の継続性には、注意が必要です。


2.配当データ

次に、配当データです。
日産自動車配当

配当金は増加を続けており、2018年3月決算では53円です。
純利益が伸びているため、配当性向は低下傾向です。
2018年3月決算での配当性向は28%ですので、まだ増配の余地はありそうです。

ちなみに、株主優待制度も設けられております。
株主の紹介で新車を購入した場合、株主には5,000円のJCBギフトカード、購入者には5,000円相当のカタログギフトがもらえます。
新車購入が条件なので、ハードルは高いです。


3.BSデータ

次に、BSデータです。
日産自動車BS

総資産は増加傾向ですが、純資産は停滞しています。
その結果、株主資本比率が低下しています。

2017年3月の決算短信を見ると、借入金が増加しているようです。
資産は増えているけれど、利益剰余金が増えているのではなく、借入金により膨らんでいるようです。
2018年3月の決算短信を見ると、借入金が減少しているため、株主資本比率も上昇しています。


4.CFデータ

次に、CFデータです。
日産自動車CF

営業CFはプラス、投資CFは大きくマイナス、財務CFはプラスです。
本業でお金を稼いでいますが、投資に使うお金が多すぎるため、不足分のために借入をしているようです。
フリーキャッシュフローも毎年マイナスになっています。

財務CFが常にプラスになっている点は気になります。
投資CFを超えるくらいの営業CFがあればよいのですが、借入金に頼る状況になっています。


5.まとめ

純利益は増加しておりますが、その原因は減税などの特殊要因によるところが大きいです。
肝心の営業利益は減少傾向です。

配当金は増加しており、配当性向は低いです。
ただし、配当性向が低い要因は、特殊要因に基づく純利益の増加です。
特殊要因がなくなった場合、配当性向が一気に上昇する可能性もあります。

長期的に安定した配当を期待するには、営業利益が増加に転じてほしいところです。
営業利益の増加は、借入金の減少にもつなりますので、財務的な安定性も期待できます。

しばらくは、売上高と営業利益の動向に注目する必要があります。


↑このページのトップヘ