2018年10月は、NYダウも日経平均も大きく下げています。
しかし、日経平均を見ますと、10月12日には前日からプラス100円となっています。
そのため、ネットニュースなどを見ていると、これで暴落も終わりかなという雰囲気もあります。

私は資産運用を始めた時期が良かったので、アベノミクスやトランプ経済などの拡大局面しか経験したことがありません。

リーマンショックなどの暴落がやってくるとどうなるのか?
今回の暴落はこれで終わりなのか?

そんなことを考えるために、リーマンショック時のNYダウについて調べてみました。


1.リーマンショックとは?

そもそも「リーマン・ショック」とは何でしょうか?
ウィキペディアの記事などを参考にまとめると下記のようになります。

  • 2008年9月15日に、アメリカの投資銀行リーマンブラザーズが破綻した。
  • リーマンブラザーズの投信や取引先への影響が心配された。
  • 世界的な金融危機に広がった。
  • 日経平均は9月12日の12,214円から10月28日6,994円まで下落した。

大手投資銀行が破綻したため、取引先や金融商品への影響が広がり、金融危機となったようです。



2.リーマン・ショック時のNYダウ

リーマン・ショックのときのNYダウをグラフにしてみました。

まずは、NYダウ終値の推移。
リーマンショック時のNYダウ

そして、前日比のグラフです。
リーマンショック時のNYダウ前日比


2008年9月15日にリーマン・ブラザーズが経営破綻。
前週終値11,422ドルから10,918ドルへと4.06%下落しました。
しかし、翌日9月16日終値は11,059ドルと1.30%上昇しました。

2008年9月から2009年3月の7か月間で見ると、
9月15日の下落は13番目の規模です。

その後、9月17日から9月22日の期間は、3%を超える上下が繰り返される変動が激しい時期です。
この暴落をチャンスと見て、売買をしているのかもしれません。

そして、10月1日から10月10日にかけて、NYダウは下がり続けます。
9月末に10,851ドルでしたが、8,451ドルまで下落します。
特に、10月9日は前日比マイナス7.33%の下落でした。
これは2008年9月から2009年3月の間で、3番目の規模の下落です。

その後も、下落と上昇を繰り返します。
10月13日には前日比プラス11.08%を記録したと思ったら、10月15日にはマイナス7.87%。
この二つの前日比は、2008年9月から2009年3月の期間で、上昇率1位と下落率1位です。
リーマン・ブラザーズ破綻から1か月間は、下落しながらも、売買が活発な時期でした。


2008年12月以降はジリジリと下落していく局面です。
前日比のグラフを見てもわかるように、12月以降は値動きが穏やかです。
しかし、マイナス日がおおいため、NYダウは下がっていきます。
そして、リーマン・ショックでの底値を付けたのが2009年3月9日の6,547ドルです。




3.リーマン・ショックのポイント

リーマン・ブラザーズの破綻が2008年9月15日。
リーマン・ショックの底値が2009年3月9日。

リーマン・ブラザーズの破綻後2か月くらいは、激しい上下の値動きを繰り返しながら、下降を辿っていきます。
その後は、値動きの激しさは収まりますが、ジリジリと下落していきます。
経済活動の長い歴史から見れば、暴落は一瞬かもしれません。
しかし、1週間とかの短期間に起きるのではなく、数か月の時間をかけて下落していくようです。


2018年10月の株価下落も、数日単位で見るのではなく、数か月単位で見る必要があるかもしれません。
もしかしたら、今は値動きの激しい時期なのかもしれませんね。


ただし、リーマン・ショックとの大きな違いはあります。
リーマン・ショックには、リーマン・ブラザーズの破綻という大きな事件がありました。
大手金融機関の破綻であるため、波及効果が大きい事件です。

しかし、2018年10月の株価下落には明確な事件が見つかりません。
実体経済に影響を与えるような事件はないため、リーマン・ショックほど下落が続かないかもしれません。



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