以前は、日本企業の個別株に投資していましたが、現在はほとんど売却しました。
そして、手元に残っているのは、4社だけです。
保有している理由は、「株主優待」と「塩漬け」です。
金額的には大きくないので、そのまま放っておいてもよさそうですが、
経済状況が悪くなってきたので、ここいらで一度見直してみようと思います。

本日は、NISAで購入し、塩漬け状態の株式会社アイリッジです。

1.PLデータ

まずは、PLデータです。
アイリッジPL

2017年7月までは利益が増加していましたが、その後は減少しています。
決算期が変更になった2019年3月には純利益が赤字になっています。
ただし、売り上げは増加しているので、利益率の悪化が問題のようです。

売上高の増加は、業務資本提携によるグループ化によるものです。
決算説明資料によると、グループ企業ではなく、アイリッジ単体に原因があるようです。
 アイリッジ単体について、売上は順調に推移したものの、アプリ開発を中心とした原価率上昇及びグループ拡大に伴う販売費拡大に課題。
「2019年3月期 決算説明資料」より引用
原価率の低下と、粗利率の上昇が課題となっています。




2.配当データ

次に、配当データです。
アイリッジ配当

配当金はゼロです。
成長期の企業ではよくあるように、事業拡大に資金を使っているようです。
しかし、2019年3月決算では、事業拡大の結果、赤字となっています。


3.BSデータ

次に、BSデータです。
アイリッジBS

総資産・純資産ともに増加傾向です。
グループ化による拡大が要因ですね。






4.CFデータ

次に、CFデータです。
アイリッジCF


2017年7月決算までは、営業CFがプラス、投資CFがマイナスです。
本業で稼ぎ、将来に投資するという資金循環となっていました。
しかし、2018年7月決算は営業CFがマイナス、財務CFが大きくプラスとなり、
2019年3月決算は投資CFが大きくマイナスとなっています。

第三者割当増資により株式発行収入を得て、翌年度にグループ化のために資金を使用したようです。


5.まとめ

近年の事業拡大で、利益率の悪化が発生し、利益は減少傾向です。
事業拡大期の一時的なものであれば、売上高が伸びているので、利益が回復する可能性もあります。
売上高が止まっていたら厳しそうですが、売上高が伸びているので、どうなるかが楽しみでもあります。

配当はしばらくなさそうですが、とりあえず塩漬けです。





スポンサードリンク