伊藤忠商事株式会社の財務データをご紹介します。

1.PLデータ
まずは、PLデータです。
伊藤忠PL
売上高は2017年3月決算まで減少傾向でしたが、2018年3月決算では大きく増加しました。
営業利益・経常利益・純利益ともに、2017年3月決算以降は増加しています。

どの年度においても、営業利益よりも経常利益が大きくなっています。
決算短信を見てみると、持分法による投資損益が影響しているようです。
「食料は、ユニー・ファミリーマートにおける減損損失はあったものの、統合に伴う営業収益の増加及び税金費用の改善等により、146憶円増加の336億円(利益)。情報・金融は、海外金融関連事業の復調等により、65億円増加の374億円(利益)。住生活は、海外パルプ関連事業における市況改善等により、54億円増加の181億円(利益)。」
「平成30年3月期 決算短信 添付資料」、3ページより引用。




2.配当データ
次に、配当データです。
伊藤忠配当
配当金は、増配を続けており、2018年3月決算では70円となりました。
配当性向も、20%台から30%台と低くなっております。



3.BSデータ
次に、BSデータです。
伊藤忠BS

総資産・純資産ともに停滞気味、もしくは微増という感じです。
その結果、株主資本比率も大きな変化はありません。


4.CFデータ
次に、CFデータです。
伊藤忠CF

営業CFは大きくプラス、投資CFはマイナス、財務CFはマイナスとなっております。
本業でお金を稼ぎ、投資や借金返済に回すという理想的な資金繰りと言えるのではないでしょうか。
2016年3月決算では投資CFが大きくマイナスとなり、財務CFがプラスとなっています。
恐らく、大きな投資をするために借入を行ったと考えられます。
当時の決算短信を確認すると、CITIC Limited株式取得が原因のようです。
「CITIC Limited株式取得に係る投融資実行(約6,000億円)等により、5,573億円のネット支払となりました。」
「平成28年3月期 決算短信 添付資料」、5ページより引用。
CITICは中国の政府系企業です。
「CITICは、中国政府がCITICグループを通じて実質的に過半を保有する政府系企業です。金融事業、資源・エネルギー関連事業、製造業、エンジニアリング、不動産事業など多岐にわたる事業を中国及び海外で展開しています。
伊藤忠ホームページ、「CITIC・CPグループとの取り組み」より引用。

その後は、大きな投資はせず、営業CFでの稼ぎを借金返済に充てているようです。
フリーCFも2017年3月決算以降はプラスとなっています。



5.まとめ
ここ2年間は、利益が増加傾向にあります。
2016年3月決算では大きな投資をしたため、フリーCFがマイナスとなりました。
しかし、その後は、本業で稼ぎ、投資活動と借金返済をしているようです。
配当は増加傾向にありますが、配当性向は20%台と低いので、配当の継続性からも無理はなさそうです。

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